2024/01/13
防災・危機管理ニュース
台湾総統選で勝利した民進党の頼清徳氏は「信念の人」と評される一方、「真っすぐ過ぎて柔軟性がない」(頼氏周辺)とされ、率直な物言いで物議を醸すことが珍しくない。かつて「台湾独立工作者」を自称した対中強硬派で、中国の習近平政権から敵視されている。
1959年10月、台湾北部の現在の新北市に生まれ、幼くして父を炭鉱事故で亡くした。台湾大学(台北市)などで医学を学び、南部・台南市の病院で内科医を務めた。米ハーバード大で公衆衛生学の修士号も取得した。
初めて総統選の直接選挙が行われた96年、中国が台湾海峡にミサイルを撃ち込んで威嚇した「台湾海峡危機」を目にして、医師から政界に飛び込むことを決めたという。98年、台南市から立法委員(国会議員)に初当選し、4期務めた。2010年、台南市長に転身。清廉なイメージや実直な政治姿勢で支持を集め、早くから総統ポストを狙える党のリーダー候補と目されてきた。
蔡英文政権誕生後の17~19年に行政院長(首相)。20年総統選に出馬表明し、再選を目指す蔡氏と候補者争いで激突したが、2期目の蔡政権では副総統として支えた。民進党が22年の統一地方選で大敗した後、党主席(党首)を引責辞任した蔡氏の後任に就いた。親日家として知られ、22年の安倍晋三元首相の葬儀に参列するため、現職副総統としては異例の訪日を果たした。
家族は妻と息子2人。64歳。
〔写真説明〕台湾与党・民進党の頼清徳副総統=13日、台南市(EPA時事)
(ニュース提供元:時事通信社)
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
-
「災害でも医療を止めない!」令和6年能登半島地震 これまでとこれから
石川県七尾市にある恵寿総合病院の神野正博理事長に継続的な医療提供を可能にした数々の対策と被災地の置かれた現状についてお話しいただきました。2024年5月22日開催。
2024/05/28
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年5月28日配信アーカイブ】
【5月28日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:災害時におけるオフィスのトイレ対策
2024/05/28
-
-
-
-
-
釜からこぼれた亜鉛で火災 BCPが初動の背中押す行動指針をもとに「大げさな対策」無駄に終わっても賞賛
1月1日の能登半島地震でシーケー金属の本社工場ではメッキ用の釜からこぼれた亜鉛が原因で火災が発生した。同社は消防団の協力を得て鎮火させるとすぐに、事業再開に動き出す。復旧活動にはげむ従業員の背中を力強く押したのは、東日本大震災の被災経験をもとに策定したBCPの社員行動指針だった。
2024/05/22
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方